先日までは・・・汚い、お金がない、塗装もできない。
20年以上も塗り替えられていない横浜市役所の廊下。
ある日、それを横浜市職員の力だけで塗ろうというプロジェクトが職員さんから発案されました。
ただ職員さんは当然ながら塗装に関して全員素人。
技術もなければ、材料も道具もない。
そこで協力させてもらったのが、普段は家の外壁塗装を専門にしている私たち塗装職人でした。
材料や道具よりも一番のメインイベントは職員さん自ら塗る塗装作業。さまざまな不安が渦巻く中、プロジェクトは始動しました。
普段は外壁塗装をメインに仕事にしている私たちですが、塗装作業を専門にしているものの、塗装の指導は仕事としては専門外です。
国家資格の塗装技能士を凌ぐ「塗装指導員」という免許をもつ職人も4人いるにはいるのですが、ほぼまったく塗装の知識と経験がない職員さんが対象ではあまり関係ありません。
しかも大人数ですので、日を追うごとに無事塗り終えることができるのだろうかという不安が募っていきました。
職員さん共々無事全員でこの難題を乗り越えるため、試し塗りという段階を踏んで、本番の塗装に備えたのです。
塗装する個所は、横浜市庁舎内の3階、4階の廊下の壁面と天井、鉄扉や木枠など、約2.000㎡です。
平日は市民の関係もあって、市庁舎の休みの土曜と日曜の2日間を利用して塗装。
塗装に必要な材料と道具を私たちが準備をして、塗料は私たちのほか塗料メーカーの日本ペイントさんからも支給していただきました。
塗装前です。電気をつけてても薄暗く感じます。
こうなりました!! 私たち以外全員素人の職員さんです。